はじめに|なぜ今、ブログを書くのか
このブログを始めようと思った一番の理由は、
教師として過ごした25年間のキャリアを、何らかの形で残しておきたいと思ったからです。
正直に言えば、このまま何も記録に残さず、静かに教師人生を終えることもできました。
誰に評価されるわけでもなく、賞がもらえるわけでもない日々。
それでも、教室で過ごした時間や、生徒たちと交わした言葉、心を揺さぶられた出来事は、今もはっきりと胸の中に残っています。
「このまま忘れてしまっていいのだろうか」
そう思ったことが、このブログの出発点でした。
教師歴25年で出会った、数えきれない物語
教師として25年も現場に立っていると、本当に多くの生徒たちと出会います。
明るく元気な子、無口で何を考えているのかわからない子、
反抗的で周囲とぶつかり続ける子、不安を抱えながら必死に毎日を生きている子。
特に思春期の子どもたちは、
大人が想像する以上に、心の中で葛藤し、悩み、苦しんでいます。
友人関係のつまずき 家庭での問題 自分自身をどう受け止めていいかわからない不安 将来への漠然とした恐怖
一人ひとりに、間違いなくドラマがありました。
そしてそのドラマのそばに、たまたま教師として立ち会っていただけなのだと思います。
記録として残したいと思った理由
これらの出来事は、時間が経てば自然と風化していきます。
記憶は薄れ、感情も丸くなり、やがて忘れてしまうでしょう。
でも、
あの時、あの教室で、確かに存在した悩みや苦しみ、そして小さな成長の瞬間を、なかったことにしたくなかった。
このブログは、
「立派な成功談」や「完璧な指導法」を語る場所ではありません。
うまくいかなかったこと、
迷い続けたこと、
今振り返っても正解だったのかわからない対応。
そういったものも含めて、ありのまま残しておきたいと思っています。
このブログを届けたい人たち
このブログが、
これから教師を目指そうとしている学生さんにとって、
教科書には載っていない現場のリアルとして、何かの参考になれば嬉しいです。
また、今まさに悩みを抱えている思春期の子どもたちにとって、
「大人は意外と君たちのことを考えている」
そんなメッセージとして届けば、これ以上のことはありません。
もちろん、保護者の方や、教育に関心のある方にも読んでいただけたらと思っています。
時代は変わる。それでも、残るものがある
正直に言えば、
ここに書かれる出来事の多くは「過去の話」です。
時代は変わり、価値観も変わり、
今ならもっと違った解決方法があるだろうと思うことも多々あります。
このブログに書かれている内容が、
今の時代にそのまま通用するとは思っていません。
だからこそ、
読んだ人それぞれが、自分の時代や立場に合わせて、
アップデートしながら受け取ってもらえたらと思っています。
おわりに|誰かの「ヒント」になれたら
このブログは、答えを与える場所ではありません。
ただの一教師が見てきた、25年間の記録です。
それでも、
どこかの誰かが立ち止まったとき、
「こういう考え方もあるのかもしれない」と思える
小さなヒントになれたら、それで十分だと思っています。
教室で過ごした日々を、
未来へ手渡すために。
そんな思いで、このブログを書いていきます。

