ベーシックインカムをやってみよう

今日は仕事に行きたくないなぁ。。。とか、働かなくても毎月毎月お金が無条件でもらえるならいいなぁ。。。とか、毎日毎日お金のことなんか気にせずに楽しいことができたらなぁ。。。とか、考えたことありませんか?そんな夢のような生活が近い将来実現するかもしれません。そう、ベーシックインカムという制度です。昨今では、ベーシックインカムの議論もそこそこ頻繁に行われてきて、その言葉や何となくの内容は知られるようになってきましたが、まだまだ夢物語のようにとらえられているのが現状かもしれません。今の50パーセント以上の仕事がAIに置き換えられるとも言われています。そんな近い未来に我々はどのように経済活動を行っていくのでしょうか?国民の50パーセント以上が無職で過ごせるのでしょうか?日々の生活の糧となるお金はどのように得るのでしょうか?そのような問題を解決できるかもしれないベーシックインカムとは何かを見ていきましょう。

ベーシックインカムの概要

ベーシックインカム(基本所得保障)は、政府がすべての市民に対して無条件で一定額の収入を支給する制度です。これにより、最低限の生活費を保障し、貧困を軽減し、社会的公正を促進することを目的としています。制度の具体的な内容や支給額は国や地域によって異なりますが、共通する目標はすべての市民に経済的安定を提供することです。

制度の例

  • フィンランド: フィンランドは2017年から2018年にかけて、失業者2,000人を対象に毎月560ユーロ(約68,000円)のベーシックインカムを支給するパイロットプログラムを実施しました。このプログラムは、受給者の生活の質や労働市場への影響を評価するために行われました。
  • スペイン: スペインでは、2020年に「Ingreso Mínimo Vital」という全国的なベーシックインカム制度が導入されました。この制度は、低所得世帯を対象に最低限の収入を保障するもので、受給額は家族構成や収入状況によって異なります。

成功例

  • フィンランド: パイロットプログラムの結果、失業者の精神的健康が向上し、ストレスやうつ病の症状が減少しました。また、一部の受給者は労働市場に復帰しやすくなったと報告されています。
  • スペイン: 「Ingreso Mínimo Vital」によって、多くの低所得世帯が経済的に安定し、貧困率が低下しました。また、地域経済の活性化にも寄与し、地元の小規模事業への支出が増加しました。

失敗例

  • カナダ: カナダの「マイナーズプロジェクト」は1970年代に行われたベーシックインカムの実験で、期待されたほどの成果を得られませんでした。主な原因として、収入保障額が低すぎたことや、地域ごとの生活コストの差が考慮されていなかったことが挙げられます。
  • アメリカ: アメリカでは、いくつかの州でベーシックインカムの実験が行われましたが、結果は混在しています。一部の地域では貧困の軽減に成功しましたが、他の地域では効果が限定的でした。特に、支給額が十分でなかったり、受給者が適切に活用できなかったケースが報告されています。

ケニアのGiveDirectlyの現状

GiveDirectlyは、2016年からケニアで世界最大規模のベーシックインカム実験を行っています。この実験では、約2万6000人以上の貧困層に対して毎月2280ケニアシリング(約22ドル)のベーシックインカムを無条件で支給しています。

  • 生活の改善: 初期の結果では、参加者の生活状態が大幅に改善されました。特に、子供の教育費や健康に関する支出が増加し、生活の質が向上しました。
  • 経済活動の促進: 一部の参加者は、支給金をビジネスの投資に使い、新たな収入源を見つけています。このようにして、地域経済の活性化にも寄与しています。
  • 継続的な支援: GiveDirectlyの実験は現在も続いており、長期的な効果を確認するためのデータ収集が行われています。これにより、ベーシックインカムの持続可能性や効果をさらに深く理解することができます。

ベーシックインカムの影響に関する具体的なデータ

米国の「OpenResearch」実験の結果:

  • 生活の質の向上: 受給者の心理的安定が向上し、食費、家賃、交通費などの基本的な生活費が安定しました。これにより、生活の質が向上しました。
  • 自己決定能力の向上: 教育や職業訓練を受講する確率が上昇し、予算管理や将来計画の立案に積極的に取り組むようになりました。
  • 健康状態の改善: 医療サービスの利用が増加し、特に歯科治療や専門医への受診が増えました。これにより、健康状態が改善しました。
  • 起業家精神の促進: 黒人受給者の起業率が対照群と比べて26%上昇し、女性受給者では15%増加しました。これにより、経済活動の多様化が進みました。
  • 他者への経済的支援の増加: 受給者は他者への経済的支援を26%増加し、コミュニティ内での相互扶助を促進しました。これにより、地域社会の絆が強まりました。

ベーシックインカムに反対する意見

  • 財源の問題: ベーシックインカムを実施するためには、大規模な財源が必要です。これには増税や他の社会保障制度の削減が必要になる可能性があります。
  • 労働意欲の低下: 無条件で受け取れる現金があると、人々の労働意欲が低下する可能性があります。これにより、労働市場への参加が減少する懸念があります。
  • インフレの懸念: 無条件での現金給付がインフレを引き起こし、経済全体に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、需要の急増により物価が上昇するリスクが指摘されています。
  • 不平等の問題: すべての人に同じ金額を支給することで、所得格差が縮小される一方で、低所得者にとっては不十分であり、高所得者には余計なものになる可能性があります。これにより、実質的な不平等が解消されないリスクがあります。
  • 行政の無駄: 現在の社会保障制度を廃止し、ベーシックインカムに一元化することで、行政の無駄を削減できるかどうかが議論されています。これにより、行政コストの増減が問題とされています。

結論

よく議論されているベーシックインカムですが、毎月確実に不労所得が国から支給されるメリットもあれば財源に関するデメリットもあります。しかし、少なからず成功しているケースもあることを考えれば期待が持てる制度なのではないでしょうか?

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